株式投資にiDeCoやNISA、REITとオシャレな横文字の投資まで登場し、まさに世は「貯蓄から投資へ」の流れですが、日本の家計の金融資産は1900兆円を超え、そのうち現預金は1034兆円、とのニュースを見ました。
定期預金なんて意味なし?
昔に比べれば、貯蓄から投資への流れが進んできているとはいえ、まだまだ日本の家計においては、貯蓄の比率が高いということですね。
一口に預金と言っても普通預金と定期預金、その他にも外貨預金、仕組預金やらいろいろあります。
金利も各銀行、預金の種類によって異なる中で、どのように口座選びをしているのか。
正直、銀行口座の預金なんて、どこも大して変わらないからと適当に地元の地銀の普通預金に預けている人も多いのではないかと。
これは自分の感覚からすると半分はその通りだと思うし、半分はもったいないという感じです。
先日、1年ものの定期預金が無事満期を迎え、幾ばくかの金利を受け取りました。
その利率は年0.15%、300万円を預けていましたので、税引き後でおよそ3600円です。300万円を1年間預けて3600円。。貰えないよりは良いですが、だいぶ寂しいですね。
昔、バブルと呼ばれていた頃は、定期預金の金利が6%だった時代もあったようです。現代では株式や投資信託等のリスク資産で年利平均6%で運用出来れば上出来だと思いますが、昔は全くのノーリスクで6%の利息を受け取る事が出来たわけです。
一方で、昔は今のように、ネットを通じて誰もが簡単にに投資に取り組めるような環境には無かったわけで、どちらが良いのかはわかりませんが。
さらに、僅か0.15%の金利で得たお金も「利子所得」とされ、およそ20%を税金として源泉徴収で持っていかれます。世知辛い世の中ですね(笑)
とはいえ、この3600円が大きいと見るか、小さいと見るかは個人の感覚の問題でしかありませんが、個人的には、定期預金という元本割れのリスクが全くない運用での3600円は小さくない金額だと思っています。何もしなければゼロだったわけですから。
割と高額なバイトの時給1200円でも3時間働かなければいけません。一度預け入れてしまえば、利率が変わらない限りは、満期の度に毎年利子を受け取る事が出来ます。
単純に私は、何もしなければ本来無かったお金・ポイント等が発生した時に、たとえそれが少額でも大きな喜びを感じます。まさにお金がお金を生んだ瞬間ですね。
侮るなかれ、定期預金金利
現在の定期預金金利は高くても年利0.2%くらいが相場のようです。私は銀行の定期預金金利を調べるのにネットを使います。「定期預金 金利」等で調べれば、その時のリアルタイムな金利がランキング形式ですぐに出てくるので参考にしてみてください。
大半の金融機関では0.02%とかが多いです。しかし、この水準では100万円を預けても年200円、お話しになりません。私は絶対に払いませんが、コンビニ等で銀行ATMの利用手数料を払ったらそれで終わりです。
やはり少なくとも、0.1%からが検討の余地有りでしょうか。
年利0.2%あれば、100万円を預けて税引き後1600円程になりますので、牛丼を4杯食べられます。ATM手数料に比べれば、だいぶ幸福感が上がったと思いませんか?(笑)
元本割れの心配が無いから、お金の「待機場所」として最適
私のポートフォリオは株式、投資信託等のリスク資産と預金がおよそ半々となっています。もちろん、少しでもお金を増やしたいですから、もっと多くのお金をリスク資産に投じて、攻めた資産運用をしていきたい気持ちもあります。
ですが、相場がどうなるかは誰にもわかりません。リスク資産の割合は、もし、相場が暴落して一時的に資産が半減したりしても自分が大丈夫と思える範囲に収めておく必要があります。
私の場合は収入があったら、銀行口座(普通預金)に入金して、それがある程度貯まってきたら、定期預金口座と証券口座に移して、それぞれ、貯蓄と投資に振り分けていく感じです。
貯蓄は将来の為の備えですから、元本割れの無い銀行口座に入れ、運用資産とまではいかないまでも、お金にはお金を生んでもらわないといけないので、将来の来るべき時まで、定期預金口座で待機させています。
そして待機中も少しずつではありますが、働き続けているのです。なかなか健気でかわいいヤツです(笑)
ネット銀行なら定期預金の預入、解約が簡単
私の定期預金は、住信SBIネット銀行を利用しています。ネット銀行であれば普通預金から定期預金への預入、解約もパソコン、スマホがあればネット上で簡単に手続きが出来ます。
実際、ネット銀行以外で定期預金をしたことが無いのでわかりませんが、普通の銀行で定期預金をしようとすると店舗に足を運び、何か書類に記載したりする必要があるのかと思いますが、そんな手間は一切ありません。
営業時間も関係なく、いつでも好きな時にネット上での手続きだけで完結します。
預入金額、期間を指定するだけです。
また、定期預金であれば、通常満期を迎えるまでは解約出来ないといったものもあると思いますが、住信SBIネット銀行の定期預金はいつでも中途解約が可能です。
最後に
定期預金の金利なんて微々たるもので、そこに労力を割いても費用対効果に見合わないという考えも一理あると思います。一方で、預金は年単位の長いスパンで考えるものだと思いますので、金利も付かない普通預金に漫然と預けておくくらいなら、定期預金も一考の価値ありではないでしょうか。
自由に解約出来ないのであれば考えものですが、自由に解約できる口座もありますので、いざお金が必要になった時に資金が拘束されるといったリスクも排除することが出来ます。
いずれにしても、資産形成において、いくつかの選択肢があることを知った上で、自分にとって適切な方法を取っていければ良いのではないかと思います。